財産分離

 
財産分離 (ざいさんぶんり)

被相続人の死亡により相続が開始された場合、被相続人の財産は相続人に承継され、相続人には、「相続人が相続開始以前から有していた固有の財産」と「相続財産」の双方が帰属することになります。このとき、①「相続人の固有財産」が債務超過にあった場合、被相続人の債権者または受遺者は、相続という偶然の事情により、自己の債権の完済を受けられないという不測の不利益を被る危険があります。逆に、②「相続財産」が債務超過にあった場合、相続人の債権者が、そのような不利益を被る危険があります。財産分離とは、このような債権者や受遺者の利益を保護するために、「相続人の固有の財産」と「相続財産」とを分離する制度です(民法941~950条)。